WES
Western Midstream Partners, LP
財務スコア 3→反証後 2
総合評価
配当性向120%(利益を超える配当)・アナリスト目標株価が現在値を−3%下回る・Sell/Strong Sell評価が複数・D/E246倍の高レバレッジという四重の重大懸念が重なり★2に引き下げ。利回り8.55%の高さはリスクの高さを反映している。
事業概要
オクシデンタル・ペトロリアム(OXY)傘下のミッドストリームMLP。天然ガス・NGLのギャザリング・処理・輸送を主業務とし、パーミアン盆地・DJ盆地・Mid-Continent地域で事業展開。OXYとの親会社関係により一定の安定性はあるが、OXYの経営判断に事業が左右されるリスクも持つ。
英語原文(yfinance)を表示
Western Midstream Partners, LP, together with its subsidiaries, operates as a midstream energy company primarily in the United States. The company is involved in gathering, compressing, treating, processing, and transporting natural gas; gathering, stabilizing, and transporting condensate, natural gas liquids (NGLs), and crude oil; and gathering and disposing of produced water. It also buys and sells residue, NGLs, and condensates. The company operates assets located in Texas, New Mexico, and the Rocky Mountains. It also provides water handling solutions. The company was formerly known as Western Gas Equity Partners, LP and changed its name to Western Midstream Partners, LP in February 2019. Western Midstream Partners, LP was incorporated in 2007 and is based in The Woodlands, Texas.
主なリスク
HIGH配当性向120%という純利益を超える配当支払いと、アナリスト目標株価が現在値を3%下回るという二重の危険信号。株価は割高で配当は過剰支払い状態であり、キャピタルロス+配当減額のリスクが同時に存在する。
- ・配当性向120%(利益を超える配当支払い)で持続可能性に疑問
- ・アナリスト目標株価が現在値より−3%(株価下落を示唆)
- ・Strong Sell 1名・Sell 1名(12名中)の強いネガティブ評価
- ・D/E246倍の高レバレッジMLP構造と金利上昇リスク
FCFカバレッジ1.52倍は配当をFCFでカバーできており、短期的な配当維持は可能。OXY(親会社)の経営安定化(Berkshire Hathaway出資)は間接的な安心材料。パーミアン盆地の生産量は中期的に安定見込み。ただし配当性向120%の構造的問題は根本解決が必要。
推奨スコア
67
/100
配当安定性
45
/100
成長性
100
/100
配当スケジュール
次回 権利落ち日
1777593600
※ 配当を受け取るには前日までの購入・保有が必要
高配当 落とし穴チェック
① 営業CFが配当を裏付けているか
OCFカバレッジ1.52倍。FCFで分配金をカバーできているが配当性向120%の問題とのギャップに注意。
② 直近5年の配当安定性
配当性向120%(利益超過配当)で持続可能性に疑問。FCFカバレッジは1.52倍あるがリスクは高い。
③ バリュエーションが歴史的低位水準
アナリスト目標株価が現在値を−3%下回る。株価が既に割高と評価されている異常事態。
④ 斜陽産業・規制リスクなし
脱炭素政策によるミッドストリーム需要の長期リスク。OXY依存のビジネス構造。
⑤ 負債率60%以下(過剰レバレッジなし)
D/E246倍・負債比率70.6%は業界でも最高水準の高レバレッジ。金利上昇での利払い増大リスク大。
目標株価が現在値以下(fail)・配当性向120%(caution)・高レバレッジ(caution)・セクターリスク(caution)と問題点が圧倒的多数。OCFカバレッジのみpassだが、他の問題点が重大すぎて配当投資として推奨できない。
主要指標
現在株価
$43.67
配当利回り(TTM)
8.52%
配当性向
120% ⚠
PER
14.4倍
PBR
4.44倍
ROE
36.7%
営業利益率
41.1%
D/E比率
248.29
時価総額
18億$
売上成長率
+22.5%
利益成長率
+7.6%
ベータ
0.65
52週株価レンジ
財務推移(年次)
売上高(百万USD)
| 年度 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,300 | 3,100 | 3,600 | 3,800 |
| 前年比 | - | -6.1% | +16.1% | +5.6% |
| 営業利益 | 1,335 | 1,255 | 1,458 | 1,539 |
| 営業利益率 | 40.5% | 40.5% | 40.5% | 40.5% |
| 純利益 | 1,220 | 1,020 | 1,570 | 1,180 |
| 純利益率 | 37.0% | 32.9% | 43.6% | 31.1% |
| FCF | 1,210 | 930 | 1,300 | 1,490 |
単位: 百万USD
自己資本比率
29.4%
ROE
36.7%
良好(10%以上)
財務推移 総評
売上・営業利益・FCFは改善傾向にある。FCFは2025年に149億ドルと増加しており、配当支払い能力のFCFカバレッジは1.52倍と一見問題なし。ただし純利益ベースでの配当性向120%(利益超過配当)は持続可能性の疑問を残す。ROE36.7%はMLPの高レバレッジ効果。
配当推移・安定性分析
現在利回り
8.6%
配当性向
120%
5年CAGR
+24.6%
連続増配
4年
配当履歴(USD)
| 年度 | 配当額 | 前年比 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 1.2 | -34.4% | 減配 |
| 2022年 | 1.83 | -26.5% | 減配 |
| 2023年 | 2.49 | -22.2% | 減配 |
| 2024年 | 3.2 | -11.4% | 減配 |
| 2025年 | 3.61 | - |
配当性向 120% — 過剰(配当維持困難リスク)
5年CAGR24.6%という驚異的な増配率だが、2021年の1.20ドルはコロナ禍での大幅減配後の水準からの回復。本来の持続可能な水準を超えている可能性が高い。配当性向120%は現在の分配水準が過剰である可能性を示す。
配当分析 総評
利回り8.55%・4年連続増配・CAGR24.6%は見た目は魅力的。しかし配当性向120%(純利益超過配当)は本質的に持続不可能な水準であり、FCFカバレッジ1.52倍でなんとか維持しているに過ぎない。アナリスト目標株価が現在値以下という異常事態が配当の将来を示唆している。
業界比較・市場評価
セクター: Energy / Oil & Gas Midstream
バリュエーション比較
| 指標 | 当社 | 業界平均(推定) | 評価 |
|---|---|---|---|
| PER | 14.3倍 | 12.0倍 | 割高 |
| PBR | 4.42倍 | 2.50倍 | 割高 |
| ROE | 36.7% | - | 参考値なし |
バリュエーション評価
PER14.3倍は業界平均12倍より若干割高。PBR4.42倍は業界平均2.5倍の1.7倍と割高。さらにアナリスト目標株価が現在値を−3%下回るという「株価が既に割高」との評価が重なり、バリュエーション面でも魅力がない。
業界トレンド
ミッドストリームMLPは固定料金収入で安定収益が見込めるが、D/E246倍という極端な高レバレッジは金利上昇局面での利払い負担増大に直接さらされる。OXY傘下という安定性はあるが、MLPとしての自律性が低い点も考慮が必要。
競争優位性・市場ポジション
パーミアン盆地を中心にOXYの生産を優先的に取り扱う構造。OXYとの契約が基幹収益を支えるが、OXYの生産計画変更で事業が左右されるリスクがある。MPLX・OKEと比較して独立性・財務健全性で劣る評価。
アナリスト評価
コンセンサス
合計 12人
目標株価 vs 現在株価
現在株価
$43.49
目標株価(平均)
$42.17
上昇余地
-3.0%
アナリスト評価 総評
アナリスト12名中Sell・Strong Sell各1名、Hold9名。目標株価42.17ドルは現在値43.49ドルを3%下回る異常事態(株価が目標を上回っている)。Strong Buy 1名のみと強気派は極少数。コンセンサスHoldながら実態はネガティブ。